〇企画趣旨
日本は2025年に「団塊世代」が75歳以上となり、本格的な高齢化社会を迎えます。これに伴い、企業における働き手不足が深刻化し、人材確保がこれまで以上に厳しくなることが予想されます。この状況下で、企業が持続的な成長を遂げるためには、デジタル技術を活用した業務の効率化や省力化が不可欠です。同時に、社員のモチベーションを高め、その能力を最大限に引き出す生産性の高い組織づくりが求められています。
一方で、変化の激しいビジネス環境に適応し続けるためには、データを活用した意思決定を行う「データドリブン組織」への変革が必要不可欠です。しかし、多くの企業では「データのサイロ化」や「データリテラシーの不足」といった課題があり、データ活用を組織全体に浸透させることが容易ではありません。
そこで、本キャラバンでは「データで目覚める「意識」データで躍動する「組織」~ 加速する“全社横断”デジタル変革の本質 ~」をテーマに掲げ、データを活用して組織の力へと変えている先進企業の取り組み事例を紹介します。各社の実践的な知見を通じて、データドリブンな組織を実現するための成功のポイントを紐解きます。さらに、セッション後には登壇者と参加者が直接交流できる場を設け、具体的な課題解決に向けた情報共有の機会を提供します。
本キャラバンを通じて、デジタル変革の推進に向けたヒントを得ていただければ幸いです。
≪開催概要≫
日 時 7月3日(木)14:00~16:40
会 場 JPタワー名古屋ホール&カンファレンス
(名古屋市中村区名駅一丁目1番1号 KITTE名古屋3階)
参加対象 企業経営者、経営幹部、DX推進部門、経営企画部門、
データ分析部門、新規事業部門、組織開発部門、経営管理部門など
定 員 80名
参加費用 無料(事前登録制)
主 催 文藝春秋
協 賛 ドーモ株式会社
〇来場特典
ご来場のお客様へ木村様の著書『付加価値ファースト~常識を壊す旭鉄⼯の経営~』を1冊プレゼント

14:00~14:40 基調講演
現場を動かすAI、利益を生むDX
~ データドリブン経営で10億円増益・電力42%削減を実現 ~
〇講演概要
旭鉄工では、電力消費42%削減、年間収益10億円向上など、すでに数十億円の効果をDXで実現しています。製造現場のIoTデータを生成AIが毎日自動で巡回し、その指摘で現場が即アクション。最近では、作業動画を生成AIが解析し、カイゼンアドバイスを出す取り組みも始まっています。
本講演では、「データを活用してアクションする」旭鉄工のDX実践事例と、AIが現場を動かす時代に向けた次なる挑戦をお話しします。

旭鉄工株式会社 代表取締役社長
i Smart Technologies株式会社 代表取締役社長 CEO
木村 哲也氏
東京大学大学院修士修了後、トヨタ自動車でトヨタ生産方式を学ぶ。2013年旭鉄工(株)に転籍し、2016年代表取締役社長に就任。自社開発IoTでカイゼン活動を徹底し、利益10億円増、電力使用量42%削減を実現。IoTシステムやカイゼンノウハウを提供するi Smart Technologies(株)を設立。著書に『付加価値ファースト』(技術評論社)がある。
14:40~15:00 課題解決講演
「使われる」データ活用へ - 人が育ち、データが動く組織へ

ドーモ株式会社
プレジデント
ジャパンカントリーマネージャー
川崎 友和氏
日本のIT業界にて20年以上の経験があり、主にデータ活用を通じて日本企業の成長を支援。2012年ドーモに入社し、2016年にジャパンカントリーマネージャーに就任、その後Elasticにて2年間の経験を経て、2021年6月より現職。データ業界での長い経験を活かし、日本企業のデジタル変革の成功に尽力している。
15:00~15:10 休憩
15:10~15:40 特別講演①
「データの活用を組織の変革へ繋げる」
〇講演概要
KDDIのキャリアショップを運営する クロップス社は、「Domo」を活用し、経営データを見える化し、データの活用を通じた「利益を生み出す店舗づくり」を実践。さらに、データの活用を、組織の変革へ繋げる取り組みにも挑戦中。同社が、どのような課題感をもち、解決に向けて取り組んできたのか、紹介します。

株式会社クロップス
執行役員 企画本部 副本部長
兼 経営管理部 ゼネラルマネージャー
犬飼 智之氏
15:40~16:10 特別講演②
予測不能な時代を読み解く、データドリブン戦略の実践
~ 情シス部門のデータアンバサダーが導く、その先の世界 ~
〇講演概要
VUCAの時代、米国との関税措置や複雑化する国際情勢など、企業を取り巻く外部環境はますます予測困難になっています。このような状況においては、勘や経験ではなく「データ」に基づく意思決定が、企業の持続的成長に不可欠です。本セッションでは、ヤマハの情報システム部門がデータ活用をリードし、現場の行動変容を促すためにどのような気付きを与え、戦略の旗振り役「データアンバサダー」として活動しているのかをご紹介します。

ヤマハ株式会社
情報システム部DX戦略グループ 主席技師
兼 経営本部経営企画部経営分析担当 主幹
濱崎 司氏
ビジネス・アナリストとして20年以上の経歴を持ち、財務/業務/人財から経済/業界/競合/顧客インサイトに至るまでビジネスに直結する多様なデータに広く精通。経営から現場までのあらゆる課題解決を支援するとともに、これらを情報活用基盤として整備、データ活用人材の育成に注力。2021年から現職。ヤマハにおける「データによる意思決定」実現に向けた企画策定~実践的な推進までを幅広く担う。
16:10~16:40 名刺交換・交流会
